FATMAX夜食のデブロード

ホワイト・ストームのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

ホワイト・ストーム(2019年製作の映画)
3.4
NOカンフーな三つ巴ノワールアクション。

黒社会の義兄弟、ボスに忠実な方は足を洗い金融王に。掟を守らずクスリを扱った方は制裁を喰らい破門から麻薬でのし上がり一角を支配。
とある件から金融王は麻薬撲滅の為に奔走。
更には金融王の過去を疑う現場の刑事が…

人によっては「あ、なるほど。そのパターンね。」と想像出来ちゃう正に香港ノワール全開な展開の派手なアクション映画。

シンプルプロットでキャラクターを序盤で明確に見せて後はとにかくどんどんエスカレートさせる王道展開はある意味 安心感も漂う。
(言い換えれば目新しさはそんなに無いという事でもあるがw)


ただ、とにかくアクションパートは進むほど過剰なぐらいのボルテージUPして行くので、テンション高めだった香港ノワールブームがピーク時の作品が好きな人なら楽しい事間違いナシ。


それこそ当時の作品をアップデートしたかの様な映画だ。


アクション映画好きなワシには意外な拾い物。


多少の無理は勢い押し。
無茶苦茶もココまでやると気持ち良い。

刑事が三つ巴展開なわりに若干印象としては弱いが、テンションは落ちないので

「…まぁ、良いでしょう!」ww



オチもかなり香港ノワール的。

とにかく今でもこういう作品を作れるパワーがあるってのはスゲェな、と。



ソコまで香港映画に詳しくもないが「あ、知ってる!コレも撮ってんのか!」と驚くぐらいには活躍されてる監督だった。


そんな監督だからこそ こんなテイストなのかもしれない。


ちなみに原題は"part2"となっているが調べた限り1作目の【レクイエム 最後の銃弾】とは関係無さそうである。
(未鑑賞)



何から何まで凄い"傑作"タイプじゃないが、深く考え過ぎる事のない熱い映画が観たい奴にはオススメ出来る1本。

午後ローで流れたら大当たりなパターン。

仮に他は全て忘れてもカーアクションは記憶に残る。