ある日、勉強も部活も優秀な高校生・ルース・エドガーのロッカーから見つかった違法な花火。レポート課題も危険思想を用いたものだったため、先生や両親から疑いの目を向けられ始める。
一度、疑いを持ってしまうと中々消えない。何が本当で何が嘘なのか。完璧を求める大人、その期待を背負わされる子供。
真実と嘘を綺麗に挿げ替える会話の構成、キャラクターの真意を伝える演出、ルースが恐ろしい怪物なのかなんて観れば解るし、そうじゃなくて社会が求める理想像にはめられてしまう若者たちの苦悩と真実を見ようとしない大人たちが引き起こす結果をテーマに、良質なサスペンスを展開し、終始目が離せない作品でした。
信頼しているなら期待しない。
