ジョージ・ミラー監督、ティルダ様主役、共演はイドリス・エルバ…とまあ私の大好きな方々が集結していて観ないわけにはいかない作品だったのですが…思っていた以上に独特な作品だな～～～！？というのが正直な感想です。どちらかと言うと悪い意味で。
文字通り、｢ストーリーテリング｣がテーマの物語なのだなと感じました。ただし、3000年という壮大さの割に、ほとんど2人の会話劇で進むというのが個性的で意外でした。それでもほどよく回想が入るからか、退屈せずに観られたのはすごいと思います。その回想シーンだとか、ジンの魔術表現だったりとかは、幻想的で優美で輝かしく、さすがだなと感じました。
ただ、色んな意味で肝心な｢ストーリー｣部分が弱かった気がします。結局これ解決してなくない？？解放されてないし望みそんなんなの？？って思ってしまいましたし、散々繰り広げた割にそこに落ち着くのかい…とガッカリしてしまいました。
主人公も独立して全てに満足している女性、という設定が現代らしくていいなと思っていたのに、そこがブレてしまったり結局｢誰かの｣女性として描かれてしまうのはなあ…。あと、冒頭で｢それはむかしむかしあるところに…｣みたいなナレーションから始まったのに、不老不死みたいになるわけでもなくどの視点の話やねんとツッコミたくなりました。わけわかめです。笑
期待していただけに残念でなりません。もったいないな～と思った作品でした。
