近所の激渋映画館で観ました。それもさらに映画体験をおいしくしてくれたような気がしました。
女二人の友情物語！！ということしか知らなかったので、どんどん雲行き怪しくなってくるし、てかテルマあんた学習能力なさすぎじゃない？？ルイーズの気持ち考えなよ…とかイラついてしまうこともあったのですが…最後の最後の怒涛の展開、久々に感情が煮えたぎって、顔に血が集まって爆発しそうなくらい興奮しました。すごかった。やっぱり女って最高。私もあれくらい(は行き過ぎだけど)、命がけで支えあえるような最高の女と生きたい…って心から思いました。帰り道、メキシコまで爆走したくなって困りました。生きてるって何なんでしょうか。抑圧され、自由もなく、少し反撃したらこれって、死んでるも同然なんだって感じました。
もっとこうしていたら、ああしていたら…って考えないこともありませんが、でも、きっと、無駄だったのでしょうね。ハル刑事は、どんな時でも女性二人の身の安全を気にしてくれていて、そしておそらく本当の事実まで知ってくれていて、彼女たちが救われることを切に願って努力してくれていましたが…味方はたった一人であって、世間的には大多数の警官と同様の見方しかされないんですよね。それをルイーズは痛いくらいわかっていた…。テルマはルイーズのおかげで笑いごとにできたけれど、ルイーズはできなかったし、自分たちに厳しい世の中だってことを知ってたんですよね…しんどすぎる。胸糞悪い。だからこそ、失礼な男性に面と向かって対抗できた彼女たちが輝いて見えました。もっと早く、別の方法でできたらよかったのに…と、無意味だとわかっていても願ってしまいます。
女性二人主軸ですが、男性が結構目立っていたので、そんなにいらんわ！！とも感じましたが、彼女たちのおかれた立場をはっきりさせるためには必要だったのかな…。しかし、ジミー、なんだかんだであんただけはすごい男だと思ったな…はあ、しんどい。
当時からこの感覚を持ってこの作品を作ったリドリー・スコット、やはり天才だなと思いました。ハンスジマーとか、まさかのブラピとか、いろんな面で豪華でしたが、何よりテルマとルイーズ、二人の力強さが素敵でした。車もめちゃくちゃかっこよくて、憧れちゃいました。でも、しばらくは引きずりそうです。でも、だれが何と言おうと最高のバカンスだったんだよな！！！うわーーーーー！！！（感情がまとまらないので筆を止めます）
