事前に読んだ各レビュアーさん達のレビューからの印象では、『シン・ゴジラ』に比べて庵野・樋口氏の個人的な趣味性全開のシロモノかと思われたが、観てみると意外にもちゃんと"SF映画"になっている。
長澤まさみが登場して人間側のドラマが始まった段階では、その緊張感の無い演技アンサンブルの稚拙さに愕然とした(石原さとみの悪夢再び⁉︎)が、話しが進んでみるとこの軽い演技テンションとこの映画に於けるリアリティラインが絶妙にマッチしているようにも思える。
ただし、随所に挟み込まれる政治的な意図や思惑の仄めかしは、物語に厚みを与えるどころか却って幼児的に思えるのでやめた方が良い。