ヤンデル

1917 命をかけた伝令のヤンデルのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
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・第一次世界大戦での西部戦線、ドイツ、フランス国境での塹壕イギリス軍とドイツ軍の塹壕戦を描いている。

・サム・メンデス監督の父、アルフレッド・メンデスの戦時体験を元にしており、アルフレッドは作家として体験を自伝書籍にしている。

・アルフレッドは実際、伝令兵だったが、伝令の内容自体はフィクション。

・ワンショットでの撮影を実現するために、カメラワークを先に決め、セットをカメラワークに合わせて設計している。つまり、撮影監督のロジャー・ディーキンズが主役となっているといっても過言ではない。

・この物語は撮影を重んじたために、たった2人に需要な伝言を敵軍方向に伝えようとする、戦闘機が偶然突っ混んでくる、川を流れると探していた中隊に出会う、などのご都合主義が感じられるため、アカデミーの脚本賞に選ばれた際には批判もあったという。

・監督はどちらかというと2人の旅を神話的にダンテの「神曲」における地獄めぐりに結びつけて話しており、むしろリアリティーは重要視していない。

・しかし実際には第一次世界大戦におけるソンムの戦いやバッシェンデールの戦いのように、機関銃に対して多くの兵が突撃して亡くなるという悲劇が多く見られた。そのため、この映画はそういった現実を描いていないという井美でも批判された。
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