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1917 命をかけた伝令のOBのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.3
素晴らしい映像体験だった。
観終わって、2013年の大好きなあの映画と多くの共通点を見出した。

そう『ゼロ・グラビティ』

①シンプルな脚本
(ゼロ:宇宙からの生還、19:伝令をすること)
②革新的な映像表現
(ゼロ:3D長回し映像、19:シームレス映像)
③登場人物は少数
(途中まで二人、後半は一人ぼっち)
④冒頭からいきなり山場が始まりエンドまで一気に走り切る。

ゼロ・グラビティは、シンプルなプロットのなかに、人間としての再生が描かれており、まさに傑作。

対して1917は、同じくストーリーはシンプルだが、戦場の様子を克明に描くことで、決して行ってはならない戦争という愚行の実態を、これでもかと我々に突き付けてくる。

両作とも、簡潔な物語が故に訴えかけるメッセージは明確。
そのうえで、見せ場もしっかりと作り込むことで、我々を飽きさせることなく最後まで魅せきる『画力』を持ち、映画としての完成度の高さを感じた。


久しぶりにゼロ・グラが観たくなった。
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