やえ

1917 命をかけた伝令のやえのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.6
映像制作に関わったことある人間には、見ていてしんどく思えるくらい、ワンカット撮影が効果的にキマるクレイジーな映画だった。
ワンカットのリアリティにこだわるあまり演出的にストイックになりすぎているんじゃないか、という疑念は簡単に覆された。

休みなくつづく映像が、同じように走り続ける、主人公と重なる。「ステージが進む」式の構成が、時間と場所の経過を明快に伝えてくれる。
考え抜かれた演出を実現する、スタジオの編集力と撮影技術の賜物であった。

最終的にしっかりとエンタメの範囲に着地していて、万人に進められる「今見ておくべき作品」だと思う。

俺たちのサム・メンデスを信じろ。。
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