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1917 命をかけた伝令のKAIのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.5
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、最近Filmarksを含む色々なことにやる気が出ない。
いつまで続くかも分からない戦争。
映画の中だけだと思っていた戦争。
もう起こらないと思っていた戦争。

その戦争と言うものが実際に起こっているのが、非常に悲しく、哀れで、見るのが辛い。
だけど、見なくちゃならないとも思う。
今、現代に起きている戦争を肌で感じて、戦争というものは絶対にしては行けないのだと、自分の中で強く思い、それを伝えていかなければいけないと感じた。

自分は、戦争だったり、紛争といった争いを体感したのが今回が初めてだった。
もちろん、本作のような戦争映画を通して、疑似体験は何回もした、
だけど、やっぱり実際起こるのと映画とでは訳が違った。


ロシアにも、ウクライナにも、色々な人がいるわけで、
戦争をしたくない人、
戦争をしてウクライナを取りたい人
戦争はしたくないが、仕方がない人
国を、故郷を守るために戦う人
家族を守るために戦う人
ただ命令をされて、それを実行している人
もっと多くの人がいると思うが…


善は悪で、悪が善にもなりうる、
正義とはなんなのか?
marvelなどのヒーロー映画にはよく登場するテーマだが、そのことを考えざるを得なかった。

『進撃の巨人』でこんなセリフがある。
「時代が変われば牢獄の中」


今起こっている事実をしっかりと受け止めて、
自分の中で咀嚼する。
何もできない自分を恥じるし、無力さに囚われてどうにかしてしまいそう。
はぁ、早く終わってほしい。


さて、本作は第一次世界大戦での、ある作戦を伝えると言う非常にタンパクな内容である。
しかし、そこにワンカットが取り入れられているので、鑑賞者がリアルな戦場体験をすることができる。
第一次世界大戦と言えば、塹壕戦である。
相手の塹壕を突破することが難しいため、戦いは長期にわたったという。

ウクライナとロシアの戦争は、SNSなどを使用した、情報戦などとテレビでよく聞く。
SNSで、ロシア軍の方がなにも知らされずに来たと話す映像、ウクライナの町にミサイルが落ちる映像、避難する方の映像など、手軽に見ることができるのが便利なことでもあり、怖いことでもある。自分が見た映像が本当かどうかなんて分からないから、フェイクニュースかを見極めたり、簡単に鵜呑みにするなんてことはやめておく。まぁそんなのは映画を見ていれば備わると思うモラルだ。

本作のことを全くレビューしていないけど、やっぱり戦争映画に共通するのは、戦争はやってはいけないというメッセージがあることだ。
戦争はなにがあっても良くないと、今回改めて思ったし、この悪夢が早く終わってほしい。
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