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ブレッドウィナー/生きのびるためにのKAIのレビュー・感想・評価

3.5

カートゥーンサルーンの延長戦として鑑賞しました。
タリバン政権下を描いている作品ということで、強烈だと思うシーンがあった。


髪を切り"少年"になった少女の、勇気の物語
と書いてありますがまさにその通り。

"髪を切る"というのは、映画でよくあることだし、そこにはメッセージが込められていることもある。
例えば、最近観たものでいうと、『ローマの休日』です。アン王女が抜け出し、髪をロングからショートに切るシーンは衝撃だと思います。旅が始まると予感させ、彼女の心も一転し始める。ターニングポイントとして、髪を切る行為を入れている。
他にも髪を切ることは、変化だったり、悲しさ、新たな自分になるなど、状況によって様々な解釈ができる。

しかし、本作の"髪を切る"はレベルが違うと感じた。変化や悲しさと言う言葉だけでは、表せない。


カートゥーンサルーン特有の画が少なかったのが残念だけど、十分ストーリーが濃いから、見入ってしまった。


現実とおとぎ話?のような部分がお互い喧嘩せず、マッチしていたのも好印象。


▪️多分カートゥーンサルーンは全部観たので、今後の作品を楽しみに待ちたいと思います!
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