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エルヴィスのKAIのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.0

「俺が動くと逮捕らしい」

"世界で最も成功したソロアーティスト"
"最多ヒットシングル記録"
"1日で最もレコードを売り上げたアーティスト"


こんな凄い偉業を成し遂げている人なのに、
正直、全然知らなかった…笑

本作を見た後に曲を聞きました。

オースティンバトラー似せすぎだろ!
残っている映像や記録を沢山見て研究したり、歌に関してもボーカルコーチと練習をしたと言っている…
それで、あそこまで表現できるのは天才だと思った。全くエルヴィスの容姿を見たことがなかったけど、なんか、それっぽいと言うか、オーラが伝わってきました。
オースティンバトラー、これから注目して見ます。



<以下ネタバレ>







本作の良かった部分は、
・有名すぎるからこその葛藤。
・パーカー大佐のおかげで成功したが、憎いという皮肉さ、

この2つだと思います。


【有名すぎるからこその葛藤】

これは、ベタだけど面白いんですよね、
葛藤があるから見れちゃうっていうなぞ現象

「俺が動くと逮捕らしい」
というセリフからも分かるように、行動や言動が世間に影響がでる。だから、1つ1つ考えて生きなければならない。
だけど、自分を貫き通すために約束を破って動いて歌って
しまうエルヴィス、

クリスマスのシーンとかでも同じことやっていたが、一貫して自分を忘れないエルヴィスはとてもかっこよく、そして素敵だなと思った!


【パーカー大佐のおかげで成功したが、憎いという皮肉】

葛藤があるところには必ず皮肉もある。
そしてこの"皮肉"もなぞに面白くなっちゃう。

パーカー大佐の能力は凄すぎる。
マネージャーとしての素質や、売り出す能力があったからこそ、エルヴィスが売れたことは事実。

個人的に一番好きだったシーンは、
グッズ販売の流れの…
「l hate you どうせなら嫌いなやつからも金をもらおう」
いや確かにね!アンチの人はこれ買うわ


だけど! パーカー大佐のせいで、エルヴィスが壊れていったのも事実。

この皮肉があるから、面白くなっていると感じました。



しかし、
個人的には微妙だったなという印象です。

カットのテンポが自分には合わなかったです。
バズラーマン監督作品は、『ロミジュリ』ぐらいしか観たことがないんだけど、ロミジュリでも少し抵抗があった。

なんか、理解していないのにどんどんお話が展開していってしまうし、休憩できるシーンがないから観ていて少し疲れる。

また初めから、CGを使っているような映像だったので、それいらないなと思っちゃった、
やっぱり、実在の人物を描いているから、映像もシンプルにして、CGをあまり使わないって言うのが、自分は好きだからです。


だけど、総合してみれば、監督の良さが出ていたとも言えるし、

オースティンバトラーの演技がまじやばい!
エルヴィスプレスリーもまじやばい人だった!
ってことがわかって良かったです!

あと、もっと曲を聞いていこうと思います!
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