Aya

ユ・ヨルの音楽アルバムのAyaのレビュー・感想・評価

ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)
3.5
#twcn

1990年代後半、可愛い可愛いキム・ゴウンちゃんがお姉さんと営むお菓子屋さん。
クリスマス間近、アルバイトの広告を見て迷い込んだチョン・へイン。

「豆腐を買いに来た」と語る彼は少年院から出所したばかりだった。
彼は「ユ・ヨルの音楽アルバム」という朝のラジオを聞いて、少年院から出たいと祈り、その時間が終わると出られない絶望の中生きて来た。
そしてもちろんゴウンちゃんもユ・ヨルのファンだ。

チョン・ヘインは何やら高校時代の仲間が亡くなったことが関係しているらしいのだが・・・しっ死体が見えない・・・。

ゴウンちゃんが大学を出て就職をする日、偶然チョン・ヘインに再開する。
彼は彼女の初出勤の日に入隊するという。
久しぶりに会ったおない歳(正確には早生まれのゴウンちゃんがヌナ)2人は最後の夜に酒を飲み交わし、彼のために当時は最新だったフリーのメールアドレスを作成して連絡を取り合おう、と彼にアドレスを紙に書いて渡すが・・・肝心のパスワードを渡し忘れたー!!

彼女は彼が開くことのできないメールアドレスへ毎日のようにメールを送り続ける。

そして、あんなに長いこと少年院に入ってそうなのに、兵役免除されないの可哀想・・・(刑務所に長く入ってる人は免除されたりする)。
しかし付箋一枚のメッセージで3日も会社を休める国・・・。

この監督あれですね。
まさに「ウンギョ 青い蜜」でキム・ゴウンちゃんを発掘した監督やあ!
当時まだ20歳くらいだった彼女に大胆な演技をさせた・・・。
確かそのあとに撮った子供のスイミングの映画「4等」が釜山映画祭で賞を取ったような覚えがあったりなかったり。
見れてないんですけどw

この2人はいろんなことがあって、会えなくなることが多い。でも偶然再開できる運命。

チョン・ヘインは少年院に入った過去に引きづられてて、足引っ張る友達もいるんだけど、みんな落とし前はつけてる・・・いいのか悪いのか。
てかゴウンちゃんどれはダメだよ。怒るよ・・・。

「ウンギョ」の時はちょっとこの監督変態くさい、と思ったのですが、今作はラブシーンが長いのに可愛い。
もうなんか!
キスをするときの近づき方がド下手で可愛い!!

あと、ロングショットが結構いい。
お天気がいいからかもしれないけど伝統的なお屋敷が立ち並ぶ山の見える町並みも相まってこの映画の静かな雰囲気に合ってた。

静か、ってかこの映画は初対面、偶然の再会×2をユ・ヨル氏のラジオから流れる曲で物語る作品なのですがねw
少しおセンチなくらい染み渡るので、田舎っぽいジョン・カーニーみすら感じますね。

アマプラ民で「Modern Love」見てる人は思い切ってネトフリ民にもなるいいチャンスかも?!

釜山映画祭で見たことあるけどやっぱゴウンちゃん結構背が高い。
キム・ウビンと佐藤健に挟まれててもいい感じだった覚えがうっすら・・・長澤まさみがめっちゃデカかったことしか覚えてないw

このゴウンちゃん激かわいい!!
高校生時代、大学卒業タイミング、そして大人になった場面と3つの年代を見た目できちんと演じ分けれてるのでd、スタイリングも衣装もとってもいい仕事してます。
ラストシーンの笑顔は忘れられんですたい!

あと、もうそんな無理やり「すいとん屋」とか訳さなくても「カルグクス屋」で通じね?
「シェフ〜三ツ星フードトラック始めました〜」でお馴染みのベニエも大切な役割を果たします。
食べたくなったあ!!作ろうかな・・・。

ベニエはこの映画内では単に「ドーナツ」と言われていますが、本当にドーナツですよ。
ニューオリンズのカフェモンドの名物ながら、ホットケーキミックスで作れるお菓子。
キモは粉砂糖なので、ぜひ普通の上白糖ではなく、売ってる粉砂糖か、なければすり鉢で擦ると細かくなるので、それをふるいに掛けるとニューオリンズ気分が味わえます。


日本語字幕:福留 友子
Aya

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