Aya

セールス・ガールの考現学/セールス・ガールのAyaのレビュー・感想・評価

3.4
#twcn

モンゴルの都会のアダルトショップで働く女子大生がバナナの皮で滑って転んで私のように骨折。

大っぴらにできないバイトの代理に白羽の矢を立てたのは友達のいなさそうなサロール。

しかもバイト内容はただの店番だけでなく配達もあり、配達先が!

そういうお店、モーテル(日本のLOVE HOTEL)等々…お届けしたら真っ最中とかザラで…摘発にも出くわしたり、刑務所へも配達を。

真面目な女子大生のサロールにとっては初めての世界な上、嫌悪感も覚えている。

クセの強い女性オーナーのBBAカティアには専攻している原子工学をディスられるし…ピンク・フロイドをお勧めされたりメイクしろだのなんやかんや…しかしこのオーナー実はドチャクソ深い人やった…

セックスショップはポルノじゃない、と解き芸術に深く”偉人たち”の性事情を語る。

驚くサロール。
彼女は絵を”描く”のが趣味なんですよね。
その絵の”描き方”がめっちゃ変わってて面白い。

カティアが話す偉人の話。

その中で印象的だったのがクレオパトラ。
SEXを使って権力を握る方法を世界に示した最初の人物だ、と。

『おっぱいがかゆい!』って叫ぶの気持ちよさそうw

ハンサムのおっぱいのことばかり話題にして萌えて、肝心な自分のオッぱいは重力に逆らえない40歳…( ; ; )

そんなこんなで元ダンサーで経験も知識も行動力も眉毛の角度も豊かなアダルトショップオーナー、カティアと警察の摘発に巻き込まれた時に『この仕事を辞めたい』と言っていた真面目女子大生サロールはやがて姉妹、友人のような関係になっていきます。

正反対に見える二人だが、だからこそ惹かれあったのかも。
しかし、そんな時間も短く、ある仕事に関する事件をきっかけに二人の決定的な”人生感”の違いが浮き彫りになる。

サロール言いすぎやろ…
カティアかてあなたの3倍くらい生きてるんやからその言葉には重みがあるはず。

彼女のおかげでそんなに多角的な目線や物事を気持ちを言葉にして相手に伝えることを学んだんじゃないの??

こんな恩を仇で返す人久々に見たw

あの可愛い”SEX”シーンからの

『話がある』

かっこいー!!

どんどん可愛くなっていくサロール。
今までは興味がなかったけど洋服や美容に楽しさを感じ出したんやろうね。

そのきっかけはバイト替わって!と頼んだ親しくもない大学の同級生。
バナナの皮で転ぶなんて今時新喜劇でもやらないネタを体張ってくれてありがとう(T_T)

そしてサロールが今までと同じように生きていたら出会うことがなかったであろうカティアの影響の大きさ。

そんな簡単にアレもソレも変わる?とも思ったけど、もしかすると元々の嗜好や生活や専攻に特に思い入れもなく”バントなくそっちのがいいかも”的に決めてぼんやり人生を歩んできたから、刺激的な転機があったとき、そっちに流れちゃったのかも。

あのラスト、サロールがさして悲しんでいないのがとても印象的でしたね。
彼女はきっと最初から仲良くなる途中もカティアの諸々を知ってからも距離感こそ変わっても彼女との関係の深さに依存しなかったのがよくわかる。

あのED後に入っていたスキンを使った小技??
超意味ないねんけどwなんか真似したくなったw


日本語字幕:
アルバトロス
Aya

Aya