あまのうずめ

オフィサー・アンド・スパイのあまのうずめのレビュー・感想・評価

3.5
1895年1月、フランス陸軍大尉アルフレッド・ドレフェスは軍事機密を漏洩させたスパイとして国家反逆罪で悪魔島での禁固刑と軍籍を剥奪の刑に服す。ドレフェスは無罪を叫ぶ。ドレフェスも教えたジョルジュ・ピカールは中佐となり防諜部長の任に就く。


▶︎有名な『ドレフェス事件』をロマン・ポランスキーが映画化。アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」で主演を務めたジャン・デュジャルダンがピカールを演じた。

当時のインテリジェンスの程度まで描いていいの?とも思ったが、冤罪と冤罪を認めない軍部の様子と合わさり未熟さが良く分かる。

セット・服装や照明まで当時を思わせる仕上がりで、構図の美しさや色彩は流石ポランスキー。当時のフランスのユダヤ人排斥の様子まで細かく描いてくれたのも良い。重厚な歴史ドラマになっていた。