別れた夫とバカンスに出かけた先で幼い息子が迷子になり、その後行方不明になる。冒頭の緊迫感がすごい。主人公の母親がウザい。おそらく息子は行方不明のままなのか、死んで発見されたのだろう。10年後、息子が行方不明になった付近の海辺の町に移住した主人公はカフェで働いている。おそらく息子がいなくなってすぐに移住したのだろう。働いている店では店長を任されている。スペインに住んでる恋人もいる。彼女自身もスペイン人で、今住んでるところはスペイン寄りのフランス。バスクがどうとか言ってたから、多分大西洋側。波がすごい。外海ってこんななのな。町の人たちは彼女の事情をざっと知ってて、こそこそ噂話をする。海岸を散歩していた彼女はある少年に目を留めて、あとをつける。多分いなくなった息子が成長してたらこうなったであろうって感じの美少年。彼女はおそらく息子の代わりとして惹かれたんだろうけど、彼のほうは異性として彼女を好きになってしまう。あとはお決まりの、高校生と年上女性の切ない関係。少年の親は怒り、主人公の恋人もいい顔はしない。当たり前だ。これ法的には犯罪だしさ。主人公にもそのことは分かっている。息子を失った傷も癒えてはいない。でも最後には彼と別れて、一時は近づいたら通報するとまで言ってた元夫に連絡をとるんだよな。何かが吹っ切れたのかなって気がする。あとあの恋人、いい人なんだけど、一緒になってから揉めるような気がするんだよなあ。ちょっとしたところで強引だもんな。彼女のケータイ隠したりさ。
