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異端の鳥のmasaのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.0
衝撃的なジャケ。
内容も家を失った少年が難関辛苦の旅をする壮絶な話。
非常に濃い。モノクロで169分。
昨年の東京国際映画祭で観賞。その時のタイトルは「ペインテッドバード」だった。

ナチスのホロコーストから逃れるために田舎に疎開した少年が差別に抗いながら強く生き抜く姿と、ごく普通の人々が異物である少年を徹底的に攻撃する姿を描く。

ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した同名小説を原作。
チェコ出身のバーツラフ・マルホウル監督が11年の歳月をかけて映像化。

東欧のどこか。
ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である1人暮らしの叔母が病死して行き場を失い、たった1人で旅に出ることに。
行く先々で彼を異物とみなす人間たちからひどい仕打ちを受けながらも、なんとか生き延びようと必死でもがき続けるが……。

差別に抗いながらも強く生きる少年の姿が心打つ。素晴らしい作品。

気が付いたらなんとFilmarks 1000レビュー目😃記録用に付けてただけでしたが、人生なんでも続けてみるものですね。
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