人のもつ本質の恐ろしい面をこれでもかと見せつけられました。白黒、台詞は少ない、苦しいけどあっという間の約3時間です。
暴力や虐待を受け続けるうちに心が追い詰められ、少年の良い人間性がしだいに失われ、内面や行動が変わっていってしまう光景がとても辛い。
少年が出会う人々の中には優しい人もいますが、迫害の連鎖の中ではその出会いもあまり救いにはなりません。
羽に色を塗られた小鳥は群れの中で攻撃され命を落とす。少年は行く先々で攻撃されても命を落とさない、生きるために変わる、自身の名を口にしなくなるまで。
1:老婆の死
2:呪術を使う女「オルガ」
3:「ミレル」夫婦と若い使用人
5:ドイツ兵「ハンス」
4:鳥を売る男と恋人「レッフとルドミラ」
6:司祭と性的虐待をする男「ガルボス」
7:性的欲求の強い女「ラビーナ」
8:ロシア兵「ミートカ」
9:孤児院と報復と再会