こやち

みをつくし料理帖のこやちのレビュー・感想・評価

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)
3.8
原作は高田郁による『みをつくし料理帖』全10巻の時代小説。TVドラマにもなっている。

ドラマは毎回お料理対決的な展開だったが、映画では旭大夫とのストーリーに重点が置かれこれはこれでスッキリして良い。松本穂香の素朴で真面目な雰囲気が澪と重なる。二人の幼馴染の別れと運命的な再会、そして未来に繋がるラストもいい。


小松原様がよく分からない人のままだったかも。源斎先生ってばいいように使われてたけどそのうちいいこともあるかな。又次の中村獅童が渋い。泣かせる。
角川春樹最後の監督作品という事で、薬師丸ひろ子渡辺典子をはじめ角川ファミリー集合で脇まで豪華キャストでした。

おまけですが、NHKのドラマでは毎回ラストに澪の黒木華ちゃんのお料理教室があって楽しみでした。

も一つおまけですが、作中、縁側で話す二人の上に軒下から亀が吊るされていました。おそらく放生会で放すためのものなのでしょうが、それって亀や鰻なんかを買ってすぐ池に放すんじゃないかなって。あんな風に風鈴みたいに吊るしてたら拷問みたいで功徳を積むどころかバチが当たりそうな気がする。広重の浮世絵にある吊るし亀は売ってる亀が這って逃げないように吊ってる場面らしいし。詳しい人教えて〜。
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