ろく

シグナル100のろくのレビュー・感想・評価

シグナル100(2020年製作の映画)
2.3
そもそも普通の学校のはずなんです。

なのに夜にはネオン管がそこらできらめいてまるで淫靡な雰囲気を醸し出します。あのここはキャバクラですか?ランパブですか?ピンサロですか?

そして急に明るくなったと思った電飾バチバチのシーンがあります。淫靡から気分は上々揚揚になります。あのここはパチンコ屋ですか?クラブですか?キャバレーですか?

はい、ハシカンが主役な時点で地雷確定な映画です。ってかハシカンでまっとうな映画あったでしょうか。僕は知りません。というか皆さん知らないはずです。ハシカンと言えばポンコツ映画なんです。安心して観ましょう。

出てくる人はひたすら多いです。誰が誰かわからないまま次々に死んでいきます。脳軟化が始まってしまっただろう自分にはついていけないくらいです。あれ、この人どんな人だっけ、あれあれあれもう死んだ、まあいいかよくわからないまま。最後まで観てわかったのは3人くらいです。

中村獅童は狂人先生役で出ています。バトロワでの北野と同じです。でも北野ほどいやな感じはせず、ただ単に体育会系のアンちゃんに見えます。これで狂気を演じれるんでしょうか。疑問です。

そしてこれぐらいのネタバレはいいでしょう。やっぱりハシカンだけが生き残ります。そんなのこの映画観ている全員がわかってます。だれもハシカンが死ぬとは思ってません。そう作り手の思惑と見ている人の思惑が完璧に一致。これほど「予測を裏切らない」映画があるでしょうか。それだけでも満足しましょうよ。

文句ばかり書きましたけど死に方だけは少し好きです。みんな急にふいってなって死んでいきます。それだけは「ちょっと」良かったんです。
ろく

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