そこにまだ愛はある。
それがまた切なくて。
この作品は現代の「クレイマークレイマー」という表現では収まらない完成度の高さ、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技の凄みに最初から最後まで目が離せない。
アダム・ドライバーの最初の優しいおじいちゃん弁護士にアラン・アルダ！相変わらずいい味出すよな～。ウディアレン映画の常連筆頭で大好きな役者さん。ノア・バームバック監督もウディ・アレン映画好きなんだろうな。
ウディの「アニー・ホール」へのオマージュも感じられる。
でもこの作品はそんな過去に比するレベルで留まらず、リアルで力強いオリジナル作品になっていると思う。
離婚、裁判、子供の親権を主軸にしながら、あくまで2人の感情の変遷がこの作品の肝。きつい場面に立ち会い、本意ならず罵倒しあえども、お互いことをどこまで深く愛していたことか、苦しいながらも胸を揺さぶられ続ける。そして、クライマックスのシーン😭
結婚とか離婚とかのワードではなく、男と女が向き合うということ、それをここまで真摯に、繊細に、大胆に描き切った作品はなかなかない。
