舞台監督と舞台女優カップルの離婚劇。
長回しのカットがすごく多くて、この映画そのものが演劇作品のよう。こちらは息をつこうとしても、作品の息継ぎはすごく長いからぐいぐいっ!と引き付けられます。
ロングカットの多用が最大限に活きるのは、演技にものすごい力があるから。
その人のパーソナリティや揺れ動く繊細な感情の動きやら爆発を細やかに、全身で表現するプロ達。ただただ脱帽です..。
「離婚」というお別れに向かっているはずなのに、突き放しては歩み寄りを繰り返し、お互いを想い合う二人。
当たり前だと気にしなかった小さな綻びを、ある日見つけてしまったらもう気になって仕方ない。でもそんな綻びも一緒に時間を重ねた証。愛とはやっかいなものですね...。
