爆裂BOX

ブラインデッドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラインデッド(2018年製作の映画)
3.7
盲目の男ベンは手錠を嵌められた状態で救急車で目覚め、人の気配を探して救急車から降りた所をゾンビに襲われ逃亡する。その後、臨月の女性警官マーラと出会い共に逃亡するが…というストーリー。
盲目の男と臨月の女性警官がゾンビから逃亡しながらサバイバルするという難易度ベリーハードな設定が気になっていたゾンビ映画です。物語としてはひたすらゾンビと戦って逃げ続ける感じでベンの過去の罪状等気になる処もありますがそれについても掘り下げることなく進んでいきます。とにかくこの主人公達の設定で最後まで押し通した感じですね。
観る前はもっと互いに助け合ってサバイバルするかと思いましたが、そういう所は終盤でそこまでは割とそれぞれ単独行動してましたね。盲目(といってもぼんやりとは見える感じですが)のベンのゾンビとの戦いはそれなりにハラハラしましたね。何処からくるかわからないから周りにスコップや斧振り回したり振り下ろしまくったりして。ただ、武器を一回使った後その場に置いて行ってしまうのは「いや、持って行けよ!」とツッコんじゃいましたね。感染して目が見えるようになるところは面白かったですね。マーラの方は臨月の妊婦なので行動するたびにハアハアと息をついてしんどうそうです。その割には結構激しい動きするんで大丈夫なんかと心配になります。そんな二人が何とか危機一髪で危険な状況を潜り抜けていく姿はスリルもあってハラハラはしますね。
ゾンビはノロノロタイプですが、たまに素早いタイプもいるのがハラハラさせますね。予算の関係か映画全体通してもゾンビの数はそんなに多くないですね。まあ、この主人公達の設定だと大群出したら一発で終わりになりますしね。ゴア描写は殆どないですね。終盤のショットガンによる頭部破裂ぐらいかな?
何故ゾンビがいるのかの説明を割愛し、ほぼ主人公達だけで物語を進行していく潔い作りは好感持てますね。
ちょっと変わった設定のゾンビ映画で新鮮ではありましたね。