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バーナデット ママは行方不明のyoyoyoのレビュー・感想・評価

3.7
かつての天才建築家で、人間関係をうまく構築できない、不安症気味の一児の母バーナデッド。
実際近所にいてトラブルに巻き込まれたら面倒だろうなあと思うけれど、なんだか憎めない。それはケイト・ブランシェットの力も加わったものなのだろうか。
娘がよく出来たお嬢さんで、親子関係が良く微笑ましく羨ましかった。メガネがキュート。
車の中で歌うタイム・アフター・タイムのシーンは最高。何も語らなくても親子関係が一目瞭然。
理解と信頼と愛に満ちた親子関係がひしひしと伝わる。
次第に鬱々と悶々として、攻撃的になるバーナデッド。自ら破滅的な方向に走る感じがどこに落ち着くのかと思ったら、
終盤のバーナデッドの目の輝きにハッとさせられた。
バーナデッドの新たな門出に、笑顔でハグする夫と娘の姿に胸がいっぱい。
人にはそれぞれの譲れない自分がいるってことで、
それを理解して肯定してくれる存在に巡り会えることは
当たり前じゃないなーって思った。
ラストのタイム・アフター・タイムでじんわりと涙が出た。
劇場を出た帰り道、歩きながらシンディー・ローパーをリピートしまくった。
良い作品。こういうのが見たかったんだよね、ってときに、すぽっとハマった作品だった。
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