フィルマークス主催の試写会で鑑賞。
予告編を見て以来気になっていた作品。
主人公の女性を愛する三人の男たち。
その愛情表現は三人三様。
誰も悪いわけではない。
誰のせいでもない。
かつての恋人との再会は、まるで化学反応が起きたかのように彼女の生活を変え、本来の生き方を見出だすきっかけになる。
窓の無い家。
味気ない結婚生活。
人は往々にして一般世間で幸せな暮らしぶりに見えている限り、自分が求めているそれとは異なると気づいたとしても、結局は偽りの自分を演じ続けてしまうものだが、終盤は見ていて主人公の決心に心が震えた。
挿入曲・エンディングの曲も良かった。
出演者は全員が演技派だったが、何も言わなくても互いに伝わる想い…そんな空間を演じた夏帆と妻夫木聡が中でもとりわけ光っていた。
