ほーく

マトリックス レザレクションズのほーくのレビュー・感想・評価

3.9
いつものように、このテの作品はネタバレ厳禁だ。
可能ならば、この記事を読むのもここまでにして、
映画館に行ったほうがいいに決まっている。

では、私が思う影響が少ない程度に。


まずは、無事公開にこぎつけた関係各位に感謝したい。
歴史に名を遺す「革命」とまで言わしめる1999年公開第1作目『マトリックス』

2003年。満を持してのはずが、変則的な連続公開となり、
なおかつ、その作品単体としての意義を問われた『マトリックス リローデッド』
完結編としてのプレッシャーもあった『マトリックス レボリューションズ』

そして、2021年12月17日公開『マトリックス レザレクションズ』

「レザレクション resurrection」とは、「活動せず使われなくなった状態からの復活」
『英ナビ!辞書 』ei-navi.jp より。

なるほど、タイトルからして意味深である。
これが的を射ているかどうかは、是非とも鑑賞してから各々判断してもらいたい。

上映時間148分。つまり、2時間28分。
まあ、作品の扱いからして妥当な尺ではあるが、
正直に言おう。
シーンによっては、間延びしていて、飽きてくるところが何か所もあった。
できれば、編集でもっとブラッシュアップしてほしかったところだ。

演出について。
ファン垂涎のシーンが満載だが、逆に言うと目新しさは流石に少ない。
まあ、止むを得まい。

脚本について。
こうなるのは、必然といったところ。
執筆陣に敬意を表したい。

音楽について。
ドン・デイヴィスの構築した世界観は健在。
ジョニー・クリメックとトム・タイクワーにも賞賛を。
予告編で何度も聞いたあのメロディラインは秀逸。

出演者について。
キアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モスの健在ぶりにはため息がでる。
特に、トリニティ姐さんの復活は喜ばしい。
ローレンス・フィッシュバーンの不在は少し寂しいが、
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世は頑張った。
他にも、
ビジネス・パートナー役ジョナサン・グロフ
バッグス役ジェシカ・ヘンウィック
セラピスト役ニール・パトリック・ハリス
サティー役プリヤンカー・チョープラ・ジョナス
の熱演は見ごたえがある。

さあ、では、映画館へ行く時間だ。


もちろん購入するべきは、すべての作品を網羅した特別版劇場用プログラム1800円也。
押井守が嬉々として寄稿しているので、それもまた一興。
ほーく

ほーく