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マトリックス レザレクションズのamのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

セルフオマージュだらけだったから三作品分を観たかいがあった。

一作目のマトリックスの世界で生きてることを知らないトーマス・アンダーソンこと本名ネオがモーフィアスに白い兎を追えって文字で指示されて、そのタトゥーをしてる人について行ったらモーフィアスに会えて現実の世界に行くってところを、まるまる繰り返してた。
これ、ネオからしたら三部作でせっかく自殺してまでエージェントスミスを破壊したのにそれが失敗に終わって現実で捕まっていてその記憶が自分が作ったゲームということにされてまたマトリックスの世界に生きていたというすごく嫌な話。
バッグスの名前がバッグス・バニーと盗聴器からきてるって説明では笑ったのにタトゥーがあったから踏襲に驚いた。
最初まんまと精神科医のアナリストに騙されて、四作目でマトリックス三部作はトムが作ったゲームだと思い込んでしまった。
それも、マトリックスの世界は緑がかって表現されてたのに今作ではそれがなくて、わかった後もなくて普通の世界っぽくて不満だった。プログラムの中の世界というSFぽさが面白いのに。不完全なところが良いのに。
前作で預言者の顔が変わってたように、今作では登場人物の顔が変わってたのもコードが書き換わってるって表現になってるのは良かった。
エージェントスミスとアナリストの人はそのままだけどネオが弾丸より速く動けた設定がなくなって波動のようなものを使うようになってたのもそういうことかも。
最後にトリニティが飛べたところは、トリニティこそが救世主?って驚いたけど二人で飛んでたから二人が救世主ってことでいいかも。ネオが救世主って言われてたのはそれもマトリックスに仕組まれただけだったから気になってた。現実で死んだと思った二人が今作ではマトリックスの世界で勝利してその中で生きるのがanother chanceということなのかな。
何でネオを生かしていたのか、トリニティもなぜ生かしていたのかを後で説明するって言ってたけど聞き逃したかもしれない。なぜ?

おまけの映像はいらなかった。自虐しすぎ。
シリーズでウケたから三部作で完結したものを四匹目のどじょう狙いってわざわざ自虐的に言わなくても。トイストーリーを思い出した。
黒猫のデジャヴをたくさん出してた説明でもあったと思うけどそれは本編で特別面白さに寄与したわけでもなく、ここで笑いになったわけでもなく。
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