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パワー・オブ・ザ・ドッグのamのネタバレレビュー・内容・結末

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

カンバーバッチの役が合ってない気がして違和感があったのと淡々と話が進むから急に終わって、解説を読んでからもう一回観たら結構面白かった、という評価。
少し含みを持たせすぎだから興味があまりない人からしたら特に思うところなく終わりそうな、調べる気になる要素が十分とは言えないのと、理解しても同様に終わりそうな退屈さがある。
ただ母親を守りたいからフィルを殺したというだけならそれでも退屈な映画に感じられたけど、もしかしてホモフォビアだから嫌悪感を感じて殺してしまおうと思ったのかもしれないと考えたら重要な問題提起に感じられてやっと面白く感じられた。
差別で問題なのは同じ人間とは思えなくてごく自然に嫌悪感や殺意を抱けて何の罪悪感もなく積極的に殺せてしまうから。性的指向や人種が主になるのもそういうことになるからだと思う。理性で乗り越えるのが人間のあるべき姿だから過去の常識として見ると面白いストーリーですむけど、今もこれからもそういう理由の殺人はあるから舞台が現代だったらもっと嫌な気持ちになってたかも。
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