えむ

マトリックス レザレクションズのえむのレビュー・感想・評価

3.9
ようやく観に行けたー!
このために前作復習しといて良かった!笑

まずは、ネオとトリニティはじめ前作から続投のキャラ、意外な形で復活するキャラ、そして前作からの流れで全くの無関係ではないキャラに新しいキャラ、となかなかに登場人物の前作との距離感がカオスな感じですが、前作の熱烈なファンが裏切られたと感じない程度に現実問題と兼ね合わせた落とし所がこれだったのかなぁと思います。
これだけ時間経ってるんだもん、仕方ないよね。

ていうか、冒頭のトリニティの走る後姿観て、どうすんだこれと先行き不安になったことを考えれば、苦肉の策とはいえ、かなり健闘した部類だと思います。

現実以上に作品の中では時が過ぎてるから三部作での色々なことが旧式となっていて、かなり戸惑うこともあるけれど、登場人物然り、変わってしまったものといつまでと変わらないものと、ない混ぜになっている感じに、どこかノスタルジックな気持ちにすらなる。
キアヌのくたびれっぷりが説得力あり過ぎるせいかしら。

で、個人的には、出てきて嬉しかったのは、成長したあの子ですね。
オラクルがいないのは残念すぎるけど。
あとニール・パトリック・ハリス好きなんで、それだけでちょっとワクワクしてたとこで加点。笑
彼はどっちかというとブロードウェイ役者で、クセのある役もこなす芸達者のイメージがあるので、出てきた時点でなんかあると思ったよ!
ジャックスパロウになってるジョニーデップのごとき、演劇的胡散臭さがたまらんです。

今作は、ストーリーとしては、ネオの復活劇とトリニティ救出作戦がメインで、あの三部作の壮大な世界観は背景程度に薄まってしまっているけれど、監督自身の経験も考えると、この作品で描きたかったのは、年齢や形や容姿が変わっても、人の心の中はいつまでも変わらないよということだったのかなとも感じます。
そういう意味では世界観は同じでも、これは三部作とは全く違うシロモノだと思った方が良いのかもしれません。
スピンオフ的な。
前作と同じラインで考えて期待しちゃうと、酷評の方になっちゃうんだと思う。

アクションは変わらず派手です。
ていうか、ボット爆弾とかヤバすぎる。

でも、この感じだと、この先は作りそうにないですね。
まさか…あの方のセリフのまんま『スピンオフ』とかやるんでなければ。笑
(Netflixあたりでね)
えむ

えむ