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マトリックス レザレクションズのSSDDのレビュー・感想・評価

4.0
■概要
機械と人間での戦争が起き、機械の動力を奪うために人間は核を放ち太陽を遮断したが、機械は人々を培養することで発電し人々に仮想現実で支配した…そんな中救世主と呼ばれた男が仮想世界を超えた奇跡を起こした…その三部作の後の話。救世主は未だ仮想現実、マトリックスに繋がれていた…。


■概要(ネタバレなし)
初作の公開の2年程度前に何かの映画を観に行ったときの予告でマトリックスが流れた、この映画は凄まじいものになると予告を見て公開を待ち初日に観に行った興奮を昨日のように思い出せる。
ノスタルジーな気持ちにさせられた上で新しいVFXで再びあの世界観を味わえる喜びは堪らなかった。
もちろん完全に満足したわけではないが、復活に相応しい作品になったと思う。
三部作目は酷かったと今でも思うがこれでシリーズの最後の作品としても良かったと言えるように思える。
現代の囚われた我々の世界をひっきりなしに揶揄していたりと、一作目の哲学的なミームを沢山取り入れた不可思議な雰囲気から変わってはいたが悪くなかったです。









■感想(ネタバレあり)
ネオを主軸とした前作から後半ではトリニティの覚醒に傾けており、監督のインタビューではマトリックスはマイノリティの話であると監督が話していたことから、監督自身が性を変え偽りの世界から抜け出し現実に抜け出したことをトリニティが覚醒したことで表現されていたのかなと思えます。
現実の世界で偽らずに生きられていないならマトリックスと同様繋がれているという意味なのかもしれません。

また、物語の独創性的な感性やゲーム性などは死に、スマホやNWでひたすらに繰り返すストーリー性のないゲームやSNSやメディアに囚われた今現在の人々をマトリックスに繋がれているという風にも捉えました。

現実の自分を磨くよりも写真で盛れているか、SNSでどう見えるかに拘る若者などはまさにマトリックスなのかもしれません。

そういったメッセージ性の見せ方も面白いところですが、やはりアクションシーンや懐かしい場面の再現には心が躍りました。

キアヌはまだまだアクション俳優としてやっているので分かっていましたが、キャリーアンモスがきっちりスコーピオンキックをまたやってくれるのは嬉しかった。

最後はwake up!が流れて嬉しかったが、リメイク版。やっぱり一作目のサントラは全ての曲が好きだったなと今でもよく聴きます。

色々なシーンが楽しく、まさかマシンが仲間になっていたりと新しい要素も馴染んでいて良かった。前作視聴ありきだったりで意外と評価低めですが個人的には楽しめました。
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