たむ

長沙里9.15のたむのレビュー・感想・評価

長沙里9.15(2019年製作の映画)
3.4
朝鮮戦争の『プライベートライアン』とも呼べる壮絶な上陸作戦を描いた作品です。
朝鮮戦争は『ブラザーフッド』という金字塔がありますが、同じ民族が自分達の土地で戦争をして殺し合いをする悲劇を描くことが多いです。
本作も学生兵士が無謀な作戦を行わされる悲惨な戦争の恐ろしさが展開します。
『友へチング』の監督作品なので、登場人物の過去が非常に重要な要素となっており、そこが朝鮮戦争の悲劇を表現しています。
またアメリカ軍の側からも描いており、その悲劇の客観的な恐ろしさも描き出します。
韓国映画はハリウッドスターを召喚しますが、『CSI』のジョーイ・イーズさんや『トランスフォーマー』のミーガン・フォックスさんが出演しています。
特に従軍記者役のミーガンさんは、アメリカでは絶対与えられないような役を熱演しています。
アメリカ軍の酷さもしっかり描きつつ、良心もある事を描き出し、朝鮮の側も多様な登場人物を登場させます。
スケールが大きく、ドラマが若干ダイジェスト的な印象もありますが、力作ですね。
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