いまを撮った映画だった。しかし、今はコロナ禍だし私はもう井の頭線にいない。下北沢は特殊な場所で、20代にあそこにいた人しか当事者になれない。そのような当事者か当事者になりたい人、楽しめる人が限定される映画だと思う。最後の終わり方もとても私的だったし、あの頃の重量感のような気がする。賞味期限があり時間的にも限定されている。
いろんな人が関係し合っていく脚本は面白かった。人やら人数やら様々なグループでのやり取りがあり、特に大人数になったとき、はじめましてなんだけど、色恋沙汰というとてもパーソナルなことで関係し合っている人たちのやりとりはフィクションならではで面白かった。
