二瓶ちゃん

くもりときどきミートボールの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

3.4
タイトルを何度か聞いたことがあって鑑賞。

COLUNBIA PICTURES、SONY PICTURES ANIMATION。

【色々降ります】

完全に子供向けだとは思う。でも空から食べ物が降るというのは、唯一無二のアイデアなので、この映画でしか見られない。

鬱屈とした地方都市は、一攫千金を夢見てハコモノ誘致や、テーマパーク建設しがち。一過性の話題になってしまい、継続的な集客に悩み、芸能人呼んでトークショーとかやったりするけど、結局は廃業。みたいな感じ?

主人公もまたそうした鬱屈としたところに暮らしている。突然ヒロインになったサム、そしてフリントの過去には共感する。誰にだって陽の当たらない過去がある。

ブレントは市長と共にずっとうぜえと思っていたけど、なんだかんだ共闘するラスト。

今作1番の悪役は市長。次から次に神輿を担いでは捨てる、刹那主義的な日本人のよう。

次の悪役は市民。自分の加虐性に無自覚。

何も考えずに楽しくアクションを見せてくれる作品だが、食べ物を粗末にしていて、残り物の山や、食べ物の上に座ったりすることへの衛生感がちょっと私には合わなかった。だから結末も、あのゴミの山どうするの?全然ハッピーエンドじゃないじゃん、と思ってしまった。

作品自体のアイデアはとても夢を見せてくれるものではあるけど、ちょっと私には子供向け過ぎる作品だった、ということで少し高めのこの評価。

展開に少しイライラする部分多かったかも。主人公がサムの言うことを無視したり、市長が主人公の話を無視したり。でもグミを食べてたジェームズは大好き。

子供向けと考えるとチキンが動くのは怖いかも。