必要以上の活劇やらドラマやら飾り付けのない、だがどこを切り取っても芳醇で美しい場面の続く童話だった。
ガウェインの旅路は欲というものについての反省を促し王たる器？に相応しい男にさせるために母が課したものと言っていいものだが、それ以上の物語の捻りはない。
持てる者ならば何かを受け取れば必ず礼をしなければならず、逆の場合は無闇に見返りを求めてはならない。
最後未来を幻視して選択を変える、というのは時々見る手法なので、なるほどね、という感じなのだが森の中でカメラが回って骨になり、また戻る、という場面のときにはさすがア・ゴースト・ストーリーの監督だ、と驚いた。
