ひろゆき

アフター・ヤンのひろゆきのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
3.4
銀幕短評(#662)

「アフター・ヤン」
2021年、アメリカ。1時間36分。

総合評価 67点

鏡の中にしか映らない。だれでもそうですね、ほんとうのじぶんは。

かれらはじぶんがいったい何を知っているのかを知らない。正確には、なにを知らないのかを知らない。問われたときに、はっと気づく。ああじぶんはそれを知らないと。でもそれはわたしたちだって、おなじことでしょう? なんでもかんでも知っていることが えらいことではないと、わたしはそう思います。知っている、このことばを 覚えている、と置き換えても同じことですね。たいせつなことをしっかり覚えておいて 忘れないようにしないと、それらを知らぬ間に見失う。そしていちど見失うと二度とふたたび見つけ出すことはできない。わたしを知ろうとしてくれるひと、覚えていてくれるひと、思い出そうとしてくれるひと。そういうひとがいてほしい。

茶を飲みながらの ヤンと主人とのやりとりが、見応えありました。「コロンバス」の監督? なるほど、地味な映画だなあ。では同じ点数にしましょう。
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