外は雨

2人のローマ教皇の外は雨のレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
3.8
ジョナサン・ブライスとアンソニー・ホプキンス保守派と推進派のスタンスの違う二人。ベネディクト16世とベルゴリオ現フランシスコ教皇の対話からなる。

ヨハネ・パウロ2世が逝去された時は話題になってコンクラーベも初めてニュースで観たっけ。こういう儀式的なるものはどこの国もどの宗教もとても面白いものだよねえ。我が国日本でも今年はそういう儀式的な年でした。

先日来日していたローマ教皇「あれ?ベネディクト教皇じゃないな?いつの間に」みたいに代替わりされていたのもキリスト教に近くないわたしはそういえば忘れていたかも。

加齢による退位と言われていたけれど、聖職者による性加害があったにも関わらず、長年放置していたり、ろくな処罰もせず問題が起きれば他の地へと派遣し続けていた事が明るみになった事でバチカンも内部の改革を迫られて、という事なのかもしれない。この映画の中でも対話の中でその事が語られる。

映画は二人の対話を始め、わざとのスルースキルを発動したり、聖職者のそれぞれの楽しみや、振る舞い、二人のお茶目な人間性や、苦い過去や現在を描いていてとても面白い。
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