よーすけカサブランカス

2人のローマ教皇のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
3.7
神はいつ応えてくれるのかという問は最近だと「沈黙」が記憶に新しいがあそこまでグロテスクな状況ではないにしろ、教皇という位置から、だが一市民と変わらない目線での信仰に対する価値観の衝突が語られる。
僕個人、この世に偶然はないという思想には同意しない立場だが、キリスト教のトップがどういう考えでどういう問題を抱えているのかを知れたのはとても良かった。
ほとんどが二人の会話で展開され、トランプの壁問題にも触れる(壁ではなく橋を作れ)のは、必要なのは対話、というテーマを体現するためだが、ダンスで完全に終わっていたら普通に「正しい」映画で終わっていたが、サッカー観戦というともすれば争いの元にもなる場面で終わったのでユーモアを感じた。