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一寸先は闇のwhydunitのネタバレレビュー・内容・結末

一寸先は闇(1971年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺人を犯してしまったミシェル・ブーケが動揺をつのらせ、次第に追い詰められていく姿を演じる。原作は、エドワード・アタイヤの「細い線」(1951)。殺人のシーンから始まり、最後は勧善懲悪のカタストロフィで事件の決着をみる一種の倒叙型のサスペンスだが、自滅していく犯人に対し、周囲の妻や友人はむしろ寛大という皮肉な面白さがある。弱気の殺人者を描いた点がユニークだが、もう一つの暴力が描かれるクライマックスには意表を突かれる。先行映画化例に、成瀬巳喜男の『女の中の他人』(1966)があるほか、日本では数度にわたりテレビドラマ化されている。
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