カタパルトスープレックス

My Winnipeg(原題)のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

My Winnipeg(原題)(2007年製作の映画)
2.7
実験的なアート映画で定評のあるガイ・マディン監督のモキュメンタリー映画です。監督の故郷であるカナダのマニトバ州南部にあるウィニペグの紹介ビデオの体裁をとっています。なんか、すごく寂しい感じに描かれていますが、実はカナダで八番目に大きな都市だそうです(Wikipediaより)。

ガイ・マディン監督の特徴は非常にモダンな手法を使ったノスタルジックな映像です。今回は映像的な特徴もそうなのですが、非常に詩的です。ナレーションが詩の朗読のようなのです。ガイ・マディン監督の特徴的な映像に合わせた詩の朗読。これが本作の正体だと思います。

すっごく好き嫌いが分かれると思います。アート映画が好きな人にはピッタリの映画。オススメです。今回の場合は詩的なので特に福間健二監督作品が好きな人にオススメかもしれません。しかし、映画に少しでもストーリー性を求める人にはあまりオススメできません。ボクは少しはストーリー性を求めるので、この評価となっています。あと、テーマもあるのでしょうが、少し汲み取り難かったです。これはボクが詩が苦手だからだと思います。詩を読むのが好きな人ならば、この映画のテーマも読み取れるのかもしれません。