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’96のnhr703のレビュー・感想・評価

’96(2018年製作の映画)
3.4
22年ぶりに再会した男女がたったひと晩、心を通わせるお話。

前半がク◯つまらなすぎて、これきっついなーーと思っていたところ、大人になった2人が再会して言葉を交わし始めたあたりから「おや?」となり、インターバル後はもう完全に別映画。。とても切ない上質なメロドラマを観させて頂きました…!
本当、前半アレなんだったんだろう。あのやたら長いオープニングPV映像とか正直ダレた。キャラ設定や描き方も鼻白むものだったし…。

だからこそ、後半の2人が互いに向かい合ってから作品がガラっと変わるギャップが凄い。

後にわかる、38歳童貞ストーカー行為が結構度を越してやばい(そんなにストーカーしててたくせにあんなモジモジしてたんかい!)のに純愛に見えてしまう不思議…。日本映画だとこれは許されません…。

そして更に後に、2人に衝撃的なスレ違いが生じていたことが判明し、ほんの些細なきっかけだったのに、それで2人の人生は大きく変わる。でも人生ってそんなもんだよなあ…としみじみ思ったり。

だからこそ、教え子に話す、「if」の話がきらきらして、辛かった。ララランド的なツンとした切なさ。「もしあのときこう選択していたら」「こんな未来もあったのでしょう」選びとったモノが違うから、理想でしかないおとぎ話。めちゃくちゃ辛かった。てかララランドやん!!

ラストはハッピーエンドにはもちろんならない、悲恋エンド。あの想い出の品がたくさん詰まったトランクをバンっとしめた所で終わるのがすっごい印象的。これからも一生引きずりそう。すっごい切な辛いけど、良い映画だった。(後半はとても良かったけど前半があまりに辛すぎたのでこの星評価
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