Dumbo

きっと、またあえるのDumboのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
4.8
久しぶりの映画館でのインド映画!!
しかもこれ、4月に公開予定だったのが、
コロナの影響で公開延期になったので、
ずっと前からクリップしていた作品なんです。

ただ、すごく楽しみな気持ちと同時に、
心の片隅に、少し悲しい気持ちを抱きながら
観に行きました。
この気持ち、初めてではなくて…
そう、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
の時と同じ気持ち。

主演のスシャント・シン・ラージプートさんの
訃報を知っていたから。

PKをまだ観ていないので、
写真でしか観たことなかったけど、
今日スクリーンで初めて彼を見て、
なんて素敵な人なんだろうと思った。
若い頃のアーミル・カーンに似てる…
『ダンガル』と同じ監督なので、
アーミル・カーンに続く
ボリウッドの若手俳優として、
きっと期待されていたと思う。
とてもきれいな目をしていて、
その笑顔は三浦春馬さんと同じで、
とても素敵に輝いていた。
もう会えないんだな、と思うと悲しい。
もっとスクリーンで、彼に会いたかったな…


そんな悲しい出来事はあったものの、
ほんとにこれは最高の作品でした✨✨✨

こんなに、
笑って、笑って、
泣いて、泣いて、泣いたのは
久しぶり✨✨✨
エンドロールを最後まで観て、
上映が終わっても、
まだ席を立ちたくなかった…


冒頭から、おもしろくて、
もう、あんたら小学生かっ!!って
ツッコミたくなるようなノリで、
バカバカしいけど、微笑ましくて…
最初から声出して笑いそうになった💦

大学時代と現在のシーンを
行ったり来たりするのですが、
大学時代の俳優さんたちが老けメイクをして
現在のシーンを演じているそうです。
歳をとった現在のシーンは、
違う俳優さんが演じていると思って観てて、
よく似た人探してきたなぁと思ってたけど、
本人だったのかぁ!
どうりでそっくりだと思ったわ 笑

名前もあだ名で、わかりやすい。
頭の中がエロでいっぱいの“セクサ”
マザコンの“マミー”
アルコール依存症の“へべれけ”
などなど…

そして、この人たち、
自分は負け犬と言いながらも、
一人一人がなんらかの秀でた特技や能力を持っていて、
それぞれがヒーローになる!

『ダンガル』と同じ監督だけあって、
試合のシーンはやっぱり熱い!!
インド映画にありがちな
わざとらしいスローモーションも、
ツッコミたくなるけど、
結構好きだったりする 笑

インドの都市部での学歴格差という
社会問題を扱っていながら、
スポコンものでもあり、コメディでもあり、
ラブストーリーも…
そして、
これもインド映画によくあることですが、
悪い人が誰もいない。
敵だと思ってた人も最後にはいい人だったり。
友達のためなら、仕事もほったらかしてでも
駆けつける…
ベタだけど、
こういうあたたかいところが、
私がインド映画を好きな理由です。

本当に大好きな作品だったんですが、
満点ではないのは、
重すぎるテーマだったから。
息子を持つ親としては、
自分の息子がこんなふうになったら…
と思うと、苦しくて…

エンディングのダンスシーンの歌には
この作品にこめられたメッセージが
ギュッと詰まってると思いました。
(入場時にこの歌の歌詞が書いてあるカードをもらいました)

「明日の幸せに備えて 人は投資したくなる
 でも今日が楽しめない 
 余計な心配はやめよう
 食べて 飲んで 生きろ
 人生は短い
 あるがままでいい」


しかしこの『きっと、またあえる』
って邦題、なんとかならなかったのかな…
『きっと、うまくいく』
のパクリみたいで嫌だ💦
『ダンガル』も、副題に「きっと、つよくなる」
ってついてるし、『きっと』をつけたらヒットするって感じなのでしょうか…

原題はヒンディー語の“Chhichhore"で、
「お気楽な人」っていう意味らしい。
原題はどう読むのかな?
ヒンディー語わからないから読めないけど💦


今回は珍しく、
当日のうちにレビューを書きました。
思いつくままにダラダラ書いて、
長くてすみません💦
もし、最後まで読んでくださった方がいたら、
本当にありがとうございます!

インド映画はとてもいい作品が多いのに、
日本では上映館も少ないし、
短期間ですぐに終映になってしまいますよね💧
たまたま今日はお休みがもらえたので、
観に行けたのですが、
平日の朝一だったこともあるのか、
私が観た上映回は
私も入れてお客さん二人でした💦

この作品は、
ダンスも歌もそんなに多くないし、
インド映画の中でも観やすいと思うので、
ぜひ多くの方に観て欲しいです!

日本でインド映画がもっと普及することを
切に願っています!!
Dumbo

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