小麦番長

きっと、またあえるの小麦番長のネタバレレビュー・内容・結末

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【ミルクセーキ】

ダンガルの監督さんなのね。

いくら『きっと、うまくいく』が大ヒットしたからとは言えダンガルに “きっと、つよくなる” とサブ邦題がくっ付いたのには失笑したけど、
今作はまぁ難関工科大学の学生時代と大人になった仲間が久しぶりに集う現代パートを行ったりきたりする運びが『きっと、うまくいく』と遠からず近からず。(きっと、うまくいくも原題は“3バカ達” で邦題とは程遠いのだけど)

原題はchhichhore
Google翻訳では『浅い』
軽薄な、軽いノリ??
みたいなのを指すのだろうか。
若い時は勉強だけでなくそういうのも大事だよ?みたいな?

学生寮対抗マッチ(GC?)の最終結果がどうなるかハラハラさせる下りなんかは『ダンガル 』を彷彿させるけど、ダンガル同様、この作品の醍醐味もこの勝敗の結果ではない。
(42kg級リフティングでは別の意味でハラハラ(笑))

猛烈に何か一つのことに賭けた、その勝負の結果は『負け』であっても
自分たち(父とその仲間)の今を見たらわかるだろう??決して負け犬ではないだろう?って。
大学受験に落ちた息子を悟す材料には良いでしょう。
(けど父親たちはその超難関大学には合格してる時点で勝ち組だし、何より超高嶺の花のヒロインをゲットしてるあたり主人公は学生の時点でも全く負け組ではない^^;)

仲間たちのキャラがそれぞれ立ってて良かった。(ホント、インド映画界って幅広い俳優さんが居るのねぇ感心)
中でも“へべれけ” がカッコ良過ぎでショ笑
最後のチェス決戦とか
イレイザーヘッドみたいなビジュアルがインパクト強かった主要サブキャラ“セクサ” の使い方にもうひと工夫が欲しかったのが惜しいところ。

『ダンガル』の父娘愛の描写ほど泣けはしなかったものの、反省しきりな父親の姿にはウルっときてしまった。
小麦番長

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