あける

ブラック・クリスマスのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クリスマス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半の静かさと主人公のまわりで起きた過去のこととか警備さんとのやり取りとかがなんというかやるせなさと苛立ちがあって胸くそだわーとフラストレーションが溜まっていった………
彼女の鬱憤がこちらにも移ってきてしまい、こんなに苦しいのはつらいわーと展開のテンポも悪いわけではないけど淡々としていて精神的に見ていてしんどい時間があった。
友達と気持ちをぶつけても、信用されてないという孤独は癒えることがなくて、終盤車中のシーンは私のストレスがMAXになっていたと思う。(だいぶダラダラ見てはいるのですけどね〜笑)

なので、そこからの助けに来たよ!というシーンに関しては盛り上がりの王道なのかもしれないけど、たぎりました。
一緒に戦ってくれるのは力になる。
信用してるよと言ってもどうしたら示せる?行動だけだよね、ってなる。



そうそう、男と黒魔術という組み合わせを見たことがなかったので新鮮でした。魔女が燃やされたみたいに燃やされてるのもよかった。
あと警備さんが寮に駆けつけたときに別の寮だったのにも驚きました。
あーそうかみんなが標的かーと。
ホラーのお決まりで一つだけ狙われてるのだと思っていたので尚更。
パッと展開が変わって引き締まった印象。
とはいえだいぶ後半だったので退屈に感じる人はいそうなのがとても残念。


+++

ところでこれはうちの話なのですが、
女性差別について関心が高まった頃に家でよく話題にしていたらその話題について連れ氏(夫)はきちんと話を聞いてくれませんでした。
なんで聞かないの?と問うと「まるで自分が責められているようだ」と言いました(男を責めているということ)。
そうではないと伝えてからは理解してくれたのか避けることがなくなりましたがそう思う人はまだまだいそうだなと改めて思ったので書いておきます。

男vs女ということでもなく、男を縛る男の思想を脱いでみて考えていこうよと思っています。

レンタルの特典に別のバージョンのラストシーンがあったのですがあれじゃなくて良かったとほっとしました。
ホラーっぽくてありなんだけど、テーマ的に違うよねーと。
男の人怖がらせるような終わり方でしたもん。男というだけで悪魔ではないからね。

性別だけを理由に自分を無駄に怖がるような世界は終わりにしたいよね、となんだか思ってしまうのでした。


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日記かよ、みたいな自分語り↓
(女はこういうものなんだと長年世間と自分の差に虚しさを抱いていた自分を振り返りつつ。気にしない人は大丈夫なのだろうけど私は気にするタイプだったから。たぶんあれは親の影響が強いよなーと振り返って思う。女に厳しいタイプの女だったのでよく容姿とかに文句言うんだよね。それ聞いて育ったらいわゆる女っぽい女とは離れた自分に凹むじゃーん。2020年なうの私は全然好きな格好して生きてるから楽しい)
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