あける

落下の解剖学のあけるのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0
犬ちゃんの演技が凄すぎて、犬から落ち込んでる仕草を教わりましたっていう記事目にしたけどまさかあれほどの名演技とは……

ワンコは特別賞!

それはさておき
疑惑がー的なさわりと脚本賞とアカデミー賞の監督のスピーチとHOT LAWYERの話題くらいしか知らないで話題だから行ったけどもHOT LAWYERはまじでHOT LAWYERでしたね(まず出る感想がそこかよ)

最後の方にあった、
お母さんがほっぺをむぎゅっとして、そのあとの二人の空気感のあのシーン、、、すごい良いシーンを見たなと唸ってしまった。演技力ヤバすぎ。

今改めてポスター見ると法廷サスペンスっぽいけど私的にはヒューマンドラマだった。



著名な作家と「真実」と称して無理に明かされる日々の記録。
絶対に変な死に方してパートナーに疑惑が掛かるみたいなことだけは避けてぇ!と思いました(一般人なのでそんなこともないんですけど)

当事者以外はただの野次馬。
あることないことやいのやいの言って何もしないで眺めるだけの娯楽を求める人間。人気の傍聴の時と息子の証言の傍聴に人がいないことがそのへん明確だった。
人気作家であること、環境が変わってからの夫婦仲とそれに対処するためのお母さんの浮気。どこを見ても「それってこの人が女の人だからやっかまれて突っ込まれてます?」と思わずにいられない。
家庭のことも状況も、キレ散らかした事もあっても彼女の語り口はとても冷静だったと思う。


私は真実がどこにあるのか探すことで思考してる風を装って遊ぶより、並んだ事実を受け止めて自分の倫理で判断して誰の味方に立つのか決めたい。
そしてそれによりどんな社会を作りたいのか考えて生活したい。

そりゃぁね、怒ることもあるんですよ。
それでも尚、人のことを考えて冷たくなることもあるけど、自分の手の届く範囲は精一杯やらせてくださいよ。
あける

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