花梛

WAVES/ウェイブスの花梛のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.8
プレイリストムービーという触れ込みだったのでどんな感じかな?と思ったらイメージソングで漫画描きました!みたいな感じだった。つまりオタクはわりと見慣れている感じ、ではあるんだけど、なかなかどうして面白い画作りする監督だった。画角が変わったり、自然光を活かしたり、曲のイメージに合わせて色味に変化をつけたり。なんかこういうのを見ると、映画よりもゲームなんかの面によって全く画や背景色が違うというのを当たり前に見て影響を受けている世代なんだろうな、というのを感じた。
ストーリーの二部構成も映画から、というより日本の漫画等(ジョジョやドラゴンボールみたいに主人公が代わりつつ一つの世界観で構築されていくもの)のキャラクターがリレーしていくのに似ているなと思って見ていた。
筋自体は特筆すべきところはあまりないし、事件後のエミリーの様子にはなんならスパイク・リーに「もっと酷い差別を味わうはずだ」と言われてしまいそうなヌルさはあるけど、そこも含めて「今の」感覚のする作品だった。
テイラー・ラッセルが可愛かったので総じてわりと好き。

当初は試写会で監督が来日、登壇の予定だったが、コロナ禍のせいで中止に。でもコメントビデオを撮ってくれていた。短いコメントビデオの中で愛猫を紹介していて、めちゃくちゃネコ好きそうだった。
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