ヴレア

リスタートのヴレアのレビュー・感想・評価

リスタート(2020年製作の映画)
1.5
北海道は先行上映なので1週間早く公開された。
品川祐監督・脚本という時点であまり興味は無かったが、下川町が舞台と言う事でどんなものか一応観てみた。

結果、何も心を揺さぶられる事は無く、ただひたすら虚無だった。
あまりにも底の浅い脚本と寒いコメディシーン、下川町の魅力を伝え切れない映像センスの無さ、主要キャストの酷い演技、等々悪い点を上げだしたら枚挙に暇が無い。

一番駄目だったのは結局何を伝えたい物語なのかが伝わって来ない事。
主人公がドン底から這い上がる物語であるならばもっと主人公を魅力的に描く必要があるだろう。しかし、彼女が復活ライブをするにあたって練習をしてる様子だとか普通は描くだろうシーンが無く、ひたすら飲んだくれているシーンしか心に残らない。そんな調子だからライブのシーンなんて当然盛り上がるはずもなく、それを観ている観客が泣いているのもあまりに嘘くさく思えてしまった。
むしろ、主人公よりも悪役ポジションであるゴシップ記者コンビがえらくフォーカスされていて、むしろこいつ等が主人公なんじゃないかという気さえしてきた。

また、自然豊かなシーンばかりで、下川町ならではというロケーションが少ないのも残念である。中心部の商店街だとか温泉だとか万里の長城(そういう名前ではないが万里の長城としか思えないものがある)だとか映せばいいのにと思った。

唯一面白かったのは西野亮廣がお金を集める話と絵本の話をするだけの人物として出てきた事ですね。全く必要ない役だし、完全にネタ扱い。笑
ヴレア

ヴレア