つるみん

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのつるみんのレビュー・感想・評価

4.0
【善悪の概念】

基本的には1996年『ミッションインポッシブル 』の小ネタが多くあり、特に鍵を手で隠すマジックはディスクを隠すシーンのオマージュであり、列車でのシーンなども象徴的だが、私が個人的によくやってくれたと思うのは会話劇中のカメラワーク。ブライアン・デ・パルマの特徴的なカメラワークを意識した歪みはリスペクトとオマージュを含めた、大変効果的なものであった。

コロナ期間も重なりシリーズの中で最も予算をかけた作品となったと同時にトム・クルーズのキャリアの中でも最も高予算な作品となっただけあり、トムの気合いが違う。もはや十八番となった彼の生身アクションは当たり前であり、今回も心臓がムズムズするようなアクションばかり。崖からバイクで降下するシーンはもちろん、ラストの列車でのワンシーンは長時間緊張が続くため、息をするのも忘れてしまう。

続編を嫌がっていたトム・クルーズが初めて続編を作ったシリーズであり、さらに前後編で分けるというトムのキャリアでは初の試み。今まで1作品完結のシリーズだったので、多少のもどかしさはあるが、今すぐにでもpart2が観たい。

それとカーチェイスのシーンはオードリーヘップパーンもビックリするよ。
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