もちもち

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

IMFのエージェント、イーサンに課された新たなミッションは2つの鍵の奪取。イルサやベンジー、ルーサーと共にミッションに挑むイーサンは、この鍵が全世界のデジタルシステムを操る力を持つAIに関係するものだと知る。イーサンと過去に因縁があり、AI(それ)のサポートを受けながら鍵を狙うガブリエル、そしてイーサンから鍵を奪うスリのグレース、武器商人のホワイト・ウィドウ、イーサンを追うCIAのジャスパー、様々な人物が入り乱れながら世界の命運をかけた争奪戦が行われる。ミッション・インポッシブルシリーズ7作目。本物にこだわった珠玉のアクションと世界中を股にかけながら二転三転するテンポの速いストーリー。相変わらずのクオリティ。60歳とは思えないまだまだバリバリのトム・クルーズ。アクションのバリエーションとクオリティ、ストーリーの面白さ、やはりシリーズ通してアクション映画としては最高クラスだと思う。エンターテイメントとしての映画に対する情熱とこだわりをこれでもかと見せつけられ、心の中でトムに拍手しながら見ていた。手錠をつけた状態でカーチェイス、走る列車の上で格闘、崖からバイクでダイビング、こんなことを全て実写でしかも自分でやってるというのはもはや変態でしかない(バイクジャンプのシーンのために数百回スカイダイビングの練習をするとか)。やっぱりCGと違って、これほんまにやってんのか。。。という一種の感動を持って見られるのがこの映画の良いところ。予告では崖からのバイクジャンプが特にフューチャーされてたけどラストの列車でのアクションもやばかった。手に汗握るアトラクションのような感じで、没頭しながら見ていた。ストーリーもテンポ良く色んなことが起き、キャラクターが多く、相関関係やそれぞれの目的が少し追いづらい。ただ大筋は鍵の争奪戦をしているだけというシンプルな構造なため、多少の混乱は置きざりに楽しめる。イーサンから鍵を奪い、ヒロイン的な立ち位置でストーリーを掻き回すグレースが今作ではキーマン。イルサとグレースが同じレベルで大事な存在になっているイーサンは少し違和感だが、展開としては面白くなっていく。イルサは好きなキャラだっただけに途中で死んでしまったのが残念。マスクなどの定番のスパイグッズも上手く使いつつ、今作は敵がAIということで、そこを活かした展開も取り入れ、なおかつ肉弾戦もしっかりある。なんだかんだ色んな要素をバランス良く上手く組み込んだ楽しい作品。小さい時に見て楽しかったミッションインポッシブルが今も楽しく映画館で見られることが嬉しい。やはりトム・クルーズには拍手しかない。初の2部作であり、次回はどんな驚きを与えてくれるのか楽しみ。
もちもち

もちもち