イーサン

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのイーサンのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

MIシリーズ大好き人間です!
個人的にはマッカリー監督担当の前作、前々作と比べて満足度低めです。(大画面と迫力の音響で定番のメインテーマ、トムの超絶アクションを見れるだけで十分満足なんですが、、)

良い点については他の方が散々書かれているので、ここではいまいちと感じた点について抜粋して書こうと思います。

個人的にいまいちと感じた点
・AIの脅威の描写不足
 AI VS スパイという実体が見えにくい同士の対決というテーマは面白いと思います。ただ、AIの脅威を感じにくくストーリーにノリにくかったり、カタルシスを感じにくかった1つの原因かなと思います。これまでのシリーズでは核兵器などの視覚的にわかりやすい脅威を扱っていたので、多少説明不足でも大丈夫ではありましたが、今回扱うAIは実体が見えないので、AIが世界に与える悪影響を序盤で1つでも視覚的に観客に見せる必要があったのかなと思います。

・新キャラの魅力不足
 特に今回からのヒロインであるグレースが個人的には魅力的ではなかったです。設定が盗人でわりとあるあるな設定だと感じました。なので人物設定にもうひとひねりあるといいなと思いました。あるいは、スパイと無縁の(例:教師とか)人物設定にしてサブストーリーをヒロインの完全な成長ストーリーにするとか、、、あと今作はイルサの死以外ストーリーに意外性がないなと思いました。おそらく前作までのヒロインであるイルサが非常に魅力的であったためハードルが上がっている部分はあると思います。(ミステリアスな雰囲気とシリーズの親和性、イーサンと対等であった部分など)

・騙し方のレパートリー
 ネタ不足になるのは、シリーズものの宿命な気がしますが、今作は騙し方のレパートリーがほぼ「変装でどうにかする」で、レパートリー不足だった気がします。過去作の中でゴーストプロトコルでは、「変装」+「水の音」など変装プラスアルファで相手を騙すシーンがあったりしますが、、今作は変装等「姿を変える」ことでほぼ騙しているので、「またかよ」というマンネリ感を覚えました。

個人的にいまいちと感じる点色々ありましたが、アクションや美術どれも一級品で、映画館での鑑賞をおすすめします。この高いクオリティを見せてくれるのは数ある大作シリーズのなかでもMIシリーズしかないと思っているので、Part2も楽しみです!(次の作品が事実上の最終作になるのも悲しいなと思いつつ。。)
イーサン

イーサン