このレビューはネタバレを含みます
『ミッション:インポッシブル』シリーズ、最新作。
シリーズ第7作という事で、本作も質の高いアクション・サスペンス映画として楽しませて頂きました。
決してアクション一辺倒というわけでもなく、意表を突いた展開や駆け引きもあるし、コミカルで笑えるシーンもあったりと、バリエーションが豊かなので見ていて飽きる事はないでしょう。
ただ、とはいえ2時間半越えの上映時間は長いし、後半は疲れてしまったのも事実かなと。
特に本作は2部構成の前半にあたる作品なので、もうちょっと気軽に見れる上映時間にして欲しかったですね。
あとは、本作ならではのフレッシュな描写が見れなかったのも残念な部分。
『ジョン・ウィック』『ワイルド・スピード』『アンチャーテッド』といった先行作品で見覚えのある描写やシチュエーションが描かれるので、強烈な印象を残すシーンは少なかった様に思います。
だからと言って、つまらないわけではないのですが、もうちょっと本作でしか見られないキャッチーな見せ場があれば、人に勧め易い作品になったかもしれません。
コロナ禍での撮影だった事もあって、トムクルも気合が入り過ぎてしまったのでしょうか。
興行面も振るわなかった様で、次作は多少スケールダウンするのかもしれませんが、もう少し地に足を着けて、観客の事を考えた作品にして欲しいものです。