自宅に戻ってきたバーバラ・ハーシーの分裂症気味な悪夢を破壊音とコマ飛ばしと多重露光を多用した万華鏡のように描き、果てには色調を反転させてからフィルムに戻した上でそれを重ねちゃうというアグレッシブな展開を迎える。取り敢えず訳は分からんが、バーバラ・ハーシーの顔が迫力満点で、10分くらいの短編ながらステーキ定食なみのカロリーがある。
いや、でもこの手の映画から意図を汲み取った上で批評している人間は凄いね。私はアホなので"ずっと観てられる"くらいしか言えないのだが、この映画に関しては5回くらい観たら死ぬ気がする。『ドグラ・マグラ』かよ。
